こんにちは。
現代を生きていると、仕事や人間関係などのストレスに悩まされる方も多いのではないでしょうか。以前、ストレス解消法については少し書きましたが、今回はストレスを解消するのではなく、むしろストレスを力に、武器に変えて利用してしまおうという話です。
長年、ストレスは体に悪いものとされてきましたが、近年の研究では、ストレスは受け取り方によって身体に良いものに変わる事がわかってきているようです。
身体がストレスを感じると、主にはコルチゾールとDHEAという2つのホルモンが分泌されるのですが、この2つのホルモンのバランスにより、ストレスが身体に好影響を与えるか、悪影響を与えるかが変わってきます。
コルチゾールは筋肉でタンパク質の代謝をしたり、脂肪を分解してエネルギーに変えてくれたり、糖質を代謝してくれたりと、身体に対して必要な働きをしてくれるのですが、過剰に分泌されると、体内の炎症を促進させたり、うつ病にかかる可能性を高めたりしてしまいます。
もう一方のDHEAは正式名、デヒドロエピアンドロステロンという、なんとも舌を噛みそうな名前のホルモンですが、脳の働きを高めたり、免疫力を高めたり、さらには肌のアンチエイジング効果にも一役買ってくれるという、身体に対して良好な働きをしてくれるホルモンです。
「デヒドロエピアンドロステロン」なんて、ガンダムだったら敵軍のモビルスーツにいそうな名前なんですけどねえ(笑)
それはさておき、このコルチゾールとDHEAの2つのホルモンのバランスにより、ストレスが身体に与える影響が変わるのですが、前述の通り、コルチゾールはある程度は身体に必要なものの、過剰に分泌されると身体には悪影響が出てきます。
簡単に言ってしまうと、2つのホルモンのバランスとして、コルチゾールの割合が多いとストレスは身体に悪影響を、DHEAの割合が多いと身体には好影響を与えるようになります。
さて、ここで気になるのが、どうすればDHEAの割合が多くなるのかということ。
実はその答えは意外にもシンプルで、前述のように「ストレスは受け取り方によって身体に良いものに変わる」ようです。
具体的には、ストレスを感じた時に「ストレスは身体に良いものだ」と考えると、DHEAの分泌が多くなり、ストレスが身体に良いものに変わるようです。
どうしてもストレスを感じると今の状況をネガティブに捉えがちですが、上手く「ストレスは身体に良い」と受け止め、DHEAの分泌を増やすことで、脳の機能や免疫力を高めることができ、結果としてストレスは困難な状況を乗り越えるためのパフォーマンスアップに繋がる、最強の武器となってくれるという事です。
とはいえこのストレスに対する考え方(厳密にはマインドセットと言いますが)は、すぐにパッと出来るようになるには中々難しいと思いますので、しばらくはストレスを上手く解消しつつ、このテクニックを実践出来るようになっていけば良いのではないでしょうか。
ストレス解消については以前の記事で↓
ちなみに今回の記事の参考文献はコチラ↓
ケリー・マクゴニガルさんの
「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」です。
今回の話をより詳しく知りたい方は読んでみて頂くと良いかと思います。
ちなみに最近、文庫版も発売されたようです。
では。
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