abneyのカラダマガジン

フィットネスインストラクター油田 豪(あぶた ごう)がダイエットや健康について語っていきます。

ダイエットの大敵!「どうにでもなれ効果」の対策!

f:id:abney:20201006140349j:plain

こんにちは。

 

以前、ダイエットでつまずいた時のメンタル回復法について書きましたが、今回はその延長の話。つまずいた所からきちんと習慣化させる、ダイエットに限らず禁煙や貯金などにも使えるお話です。

 

以前の記事はこちら↓

www.abney.fit

 

前述の記事でも書きましたが、ダイエット中などについ高カロリーな食べ物を食べてしまい、その後はダイエットの事などを忘れたかのように食生活があれてしまうといった状況は心理学では「どうにでもなれ効果」と呼ばれております。

 

どうにでもなれ効果の怖いところは、「1つ失敗をしてしまうと、他のところでもどうでも良くなる」事です。例えば、ダイエット中に誘惑に負けて甘いものを食べてしまったら、貯金をしてた事もどうでも良くなりうっかり散財をしてしまう。などです。

 

そして、「これを防ぐには、失敗してしまった時には自分を責めない」事。どうにでもなれのキーになる感情は「罪悪感」ですので、うっかり誘惑に負けてしまった時には、まずは自分を「許す」事が大事です。

 

さらには、どうでにでもなれ効果が起きやすい状況というものもあり、今回はここについてもお話していこうと思います。

 

まず1つめは、「何かをやめる」という習慣や目標を立てている時です。

 

つまりは、ダイエットをしているから「甘い物をやめよう」とか「揚げ物をやめよう」といった考え方をしている場合ですね。この場合、いざ誘惑に負けて甘い物や揚げ物を食べてしまった場合にどうにでもなれ効果が起きやすいと言われています。

 

正しい目標や習慣の立て方としては、「やめる」ではなく「やる」事を考えると成功しやすくなります。

 

「甘い物をやめる」ではなく「食後は無糖のヨーグルトを食べる」や「揚げ物をやめる」ではなく「肉は焼くか煮るかで調理したものを食べる」といった、「代替行動」を考えるわけです。

 

私自身、お酒を飲む頻度を減らしたいと思っていた頃、「平日は付き合い以外のお酒は飲まない」と考えていた場合には、なかなか減らせなかったのですが、「平日の夜は炭酸水を飲む」という習慣を立ててみたら、驚くほどお酒を飲む頻度が減り、ごく稀に、つい誘惑に負けてお酒を飲んでしまっても翌日にはまた炭酸水を飲む習慣に戻ることが出来ました。以前ご紹介した「if-thenプランニング」がここでも使えるわけですね。

www.abney.fit

 

2つめは「長期目標が無い」場合。

 

これはちょっと意外ではあるんですが、人間は短期目標、例えば「今週は3回ジムに行って運動する!」みたいな目標しかない場合は、失敗した時にどうにでもなれ効果が起きやすいようです。 そこで、ジムに行く回数を設定する等の場合には、「1年間で100回ジムに行く!」などの長期的な目標を立てると、一時的にサボってしまった際にも長期目標を思い出して、習慣を再開しやすいんだとか。

 

とはいえ、長期目標しか無いと日常的にどれくらい頑張ったら良いかピンと来なそうなので、目標に関しては短期と長期の両方を立てるのが良いでしょうね。

 

そんなわけでタイトルにはダイエットの大敵と書きましたが、どうにでもなれ効果は貯金や禁煙、禁酒、勉強など幅広く起きやすい心理状態であり、逆に言えば対策さえできればダイエット以外にも良い習慣を作りやすいので、「やる習慣」と「長期目標」を意識して頂くと生活の質も向上するかと。

 

 

スポンサーリンク