abneyのカラダマガジン

フィットネスインストラクター油田 豪(あぶた ごう)がダイエットや健康について語っていきます。

硬水は美容や健康に良いのか?な話。

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こんにちは。だいぶ久しぶりの更新になってしまいました。

 

どうも「硬水は美容や健康に良い!」みたいな固定イメージがあるように感じましたので、今回は水の「種類」に関して書いていこうと思います。

 

「そもそも硬水って何なの?」って方もいらっしゃると思うんで、そこから解説していきますが、水ってのは単なる液体ではなく、ミネラル、主にはナトリウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムが含まれております。余談ですが、中には亜鉛や鉄分なんかを含む水もあるようです。

 

水はこのミネラルの量によって「硬水」と「軟水」に分けられ、マグネシウムとカルシウムが多いものを硬水、少ないものを軟水と分別されまして、日本では一般的に1リットル中に含まれるミネラルは100mg以上のものを硬水と呼ばれています。日本で手に入りやすい水だと「エビアン」なんかが代表的な硬水ですね。

 

さて、この硬水、当たり前のような話なんですがミネラルを補給できるメリットがあります。ミネラルに関しての話をしますと、各種のミネラルが不足すると貧血や集中力の低下、身体のダルさに繋がったりしますので、パフォーマンス低下に悩む方なんかはミネラル摂取量を意識すると良いかもしれません。

 

また、マグネシウムなんかには便を柔らかくして便秘の解消にも繋がりますので、便秘にお悩みの方もマグネシウムの摂取量が増えれば改善の可能性はあると思います。

 

さて、ここまで書くと硬水はなかなか良いものの様なイメージがあるんですが、果たして硬水に、それほど健康に影響を与えるだけのミネラルの量が含まれているのかというのが気になるところ。

 

エビアンさんの公式サイトによりますと、「エビアン」100ml中に含まれるカルシウムは8.0mg、マグネシウムは2.6mgとのこと。コップ一杯を200mlと仮定するとカルシウム16.0mg、マグネシウム5.2mgとなります。

 

カルシウム16.0mgって他の食品に含まれる量だとチーズ3gくらい、マグネシウム5.2mgは絹ごし豆腐わずか10g程に含まれる量だったりするんですよ。ミネラル不足を補うために硬水を生活に取り入れるよりかは普段の食生活を見直す方が圧倒的に効果があるかと思います。そもそもの食生活が整っていない方が硬水を飲んだら健康になるかってのはかなり微妙だと思いますね。

 

とはいえ、硬水にも利点はありまして、運動中や夏場に汗をかいて水分と一緒にミネラルが失われるのですが、この時に補給する水分に含まれるミネラルが少ないと身体は水分をまた排出しやすくなってしまうんですね。大量の汗をかいた際の水分補給という意味では硬水はメリットはあるかと。

 

また、前述のマグネシウムやカルシウムの含有量の話は、あくまで硬度300のエビアンの話であって、もっと硬度の高い、超硬水と呼ばれる、ミネラル含有量の多い硬水であれば、日常生活のミネラルも補給にも良いかもしれません。私自身は以前、コントレックスという硬度1500の超硬水を飲んでいた時期があったんですが、硬水の味がどうしても合わなくでやめてしまいましたねえ・・・。硬水の味が好きな方は試してみても良いかも。

 

 ただし、普段から硬度の高い水を飲む習慣がない方はお腹を下したりなど、かえって身体の不調を招いてしまう可能性もありますので、それこそエビアンあたりから身体に合うか試してみるのが良いでしょうね。

 

 

そんなわけで、硬水には多大な期待はしない方が良いですが、硬度の高すぎる水を急激に飲んだりしない限りは、別に悪いものでもないんでお金に余裕があって硬水の味が好きな方は取り入れるても良いのではないでしょうか。個人的には食事以外でミネラル補給をするならサプリメントを使った方がよほど手っ取り早いと思うところですが。

 

 ちなみに、こんなすさまじい硬水も見つけました(笑)硬度1800です。もしこちらを試すなら必ず、もっと硬度の低い硬水で不調が出ないかを確認してからにしましょう。

 

 

 

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