こんにちは。
一昔前に「クエン酸が疲労に効く!」なんて言われましたが、実際のところはどうなのか、今回はクエン酸についてお話を。
そもそもなぜクエン酸が疲労に効くと言われ始めたのかなんですが、人間の身体に「クエン酸回路」っていうエネルギーを作る回路がありまして、この回路がエネルギーを作り出すのにクエン酸が必要なため、「クエン酸を摂取するとクエン酸回路の働きが活発になって疲れが取れるんじゃないの?」って考えに至ったようです。
わりと理にかなってそうな説ではあるんですが、残念ながら国立健康栄養研究所のHPによりますと、今のところクエン酸が疲労回復に効果があるって明確なデータはないようです。
とはいえ、クエン酸ってのは身体に重要な物質であること自体は間違いなく、唾液や胃酸の分泌を促進したり、ミネラルの吸収を助ける働きがありまして、内臓が弱くて食べ物がたくさん食べられない方や消化不良の方はクエン酸に頼るのも悪くないのではないかと思います。
また、ミネラルは特に不足すると疲れやすくなるので、ミネラルの吸収がイマイチで疲れやすい方なんかはミネラル不足を解消っていう視点から疲労回復のためにクエン酸を摂取するのはアリかもしれません。
そんなわけでクエン酸に関しては直接疲れをとる効果は期待できないものの、個人的には栄養をしっかり吸収するためにちょっと摂取を意識しても良いのでは?くらいの感覚です。マグネシウムなんかはしっかり摂れてないと睡眠の質にも影響を与えますからねえ。間接的にはクエン酸は疲労回復になるとも言えるかもしれません。
サプリメントで補っても良いですが、疲労回復にそこまで有効なデータが無い事も考えると、毎日の食事の中に梅干しや酢を使ったもの、柑橘類なんかをちょっと取り入れるくらいの感覚で良いんじゃないでしょうか。
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