abneyのカラダマガジン

フィットネスインストラクター油田 豪(あぶた ごう)がダイエットや健康について語っていきます。

若返るためのホルミシス入門!

こんにちは。

 

今回はアンチエイジングのための「ホルミシス」のお話。

 

ホルミシスってのは簡単に言うと、「身体に少量の毒を与えて若返ろう!」って考え方です。「毒」と書くとなおさら危険な感じがしますが、ホルミシスの考え方で言えば運動も毒の一種。例えば筋トレなんかは筋肉にストレスを与え、筋肉がそのストレスに対応することによって成長をするわけでして、このようにやりすぎは有害ですが適度にやれば身体に有益な作用をもたらすのがホルミシスです。

 

ホルミシスは受けた毒に抵抗するために身体が対応することによって若返るって仕組みで、前述のように毒が多すぎると抵抗しきれないわけですが、適度な量なら上手く身体が活性化してくれます。

 

先日、サウナに関する記事でも書きましたが、サウナもホルミシスの一種で、身体を高温にさらすことによって健康効果を期待するものでして、フィンランドで行われた調査では週に2~3回サウナを利用する人は、そうでない人たちに比べて心臓や血管の病気で死ぬリスクが27%も低かったそうです。

 

ホルミシスの効果を持つ物として意外なところでは野菜や果物。

野菜や果物に含まれるビタミンやミネラルは純粋な栄養素として人間の身体に健康をもたらしますが、一方で植物特有の毒素も野菜や果物には含まれます。

 

それが「フィトケミカル(ファイトケミカルとも呼ばれます)」という物質で、植物が虫や鳥、紫外線といった外敵から身を守るために作り出した化学物質です。

 

唐辛子に含まれるカプサイシン、ブルーベリーに含まれるアントシアニン、トマトに含まれるリコピンなどが有名どころで、みなさんも名前はご存じではないでしょうか。

 

これらのフィトケミカルが体内に軽度の炎症を起こし、身体が反応して炎症を抑制するシステムが起動し、修復するプロセスの中で身体が活性化し、身体が若返ることが近年では判明してきています。

 

このように、適度な毒を与えて修復システムを起動させると人間の身体は若返っていきくっていうのがホルミシスの理論です。とはいえ、基本的には「いかにも毒!」みたいな事をする必要はなく、一般的には健康に良いと言われている事を取り入れていけばよいので、実際のところは実行のハードルは低いのではないでしょうか。

 

ホルミシスを起動させる手法として具体的なところでまとめますと、

 

①運動(特に筋トレ)

②短時間の高温状態(10~20分程度のサウナ)

③野菜や果物

 

が大きな3本柱になるかと。ちょっと特殊な手法としては

 

④低温状態(水風呂とか)

⑤プチ断食(1日あたり12~16時間程度の断食)

 

もホルミシス起動に役立つんだとか。

 

ちなみに私自身は①~③については日常的にやっておりまして、減量をする時期だけプチ断食も取り入れておりますが、いかんせん寒いのだけは大の苦手でして、水風呂だけはなかなか実行に移せずにおります。なんでみなさん平気なんでしょうか・・・(笑)

 

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