abneyのカラダマガジン

フィットネスインストラクター油田 豪(あぶた ごう)がダイエットや健康について語っていきます。

運動中の水分補給にポカリやアクエリアスはNG!?

こんにちは。

 

夏の間に書いておきたい記事だったんですが、いかんせん7月8月と立て込んでおりまして、書くのが9月になってしまいました。今回は「スポーツドリンクでの水分補給」のお話です。

 

みなさんもスポーツドリンクのCMなんかで「アイソトニック飲料」っていう言葉を見聞きした事があるのではないでしょうか。また、アイソトニック飲料ほどメジャーではないですが、「ハイポトニック飲料」ってのもありまして、こちらも言葉は知っているという方もいらっしゃるかもしれません。

 

本日はこの2種類の飲料にスポットを当ててお話していきますが、ざっくりと書きますと、アイソトニック飲料は「人間の安静時の体液と同じ浸透圧の飲料」、ハイポトニック飲料は「人間の安静時の体液よりも低い浸透圧の飲料」です。

 

当然ながらこの2つは身体への吸収速度が異なります。高校時代に生物やら化学の授業を真面目に聞いていた方は、液体は浸透圧の低い方から高い方へ移動するってのを覚えているんじゃないでしょうか。私は高校時代は不真面目だったんで今のお仕事を始めてからあらためて勉強しなおしました・・・。

 

さて、ここからが本題なんですが、安静時であれば体液と同じ浸透圧である「アイソトニック飲料」でも水分補給としては充分すぎるくらいの速度で吸収されます。問題は夏場の猛暑に長時間さらされたり、激しい運動によって大量の汗をかき、多くの水分が身体から失われている場合。

 

人間の汗ってのは単なる水分ではなくミネラルも多く含んでいるため、汗を大量にかくとミネラルも身体から排出され、体液の浸透圧も変わって低くなってしまいます。

 

そして、大量の汗をかいて体液の浸透圧が低くなっている状態だと、安静時の体液と同等の浸透圧のアイソトニック飲料を飲んでも、それほど早く身体に吸収されないんですね。ハイポトニック飲料であれば、よほどの量の汗をかいていない限りは体液より浸透圧が低い状態ですので、すみやかに身体に吸収されます。

 

今回は少しだけショッキングな記事タイトルにしておりますが、スポーツドリンクとして広く有名な「ポカリスエット」と「アクエリアス」はどちらもアイソトニック飲料なんですね。実際にはNGというほどではなく、吸収速度の面ではただの水よりは当然早いのですが、ここまで書いてきましたように大量の汗で身体から水分が失われている状態ではスポーツドリンクとしてのパフォーマンスはそれほど発揮できないわけです。

 

そのため、アイソトニック飲料は運動前の事前の水分補給、運動中はハイポトニック飲料での水分補給としての効率が良い使い分けになります。

 

ハイポトニック飲料は商品で言いますと、「ポカリスエットイオンウォーター」

大塚製薬 ポカリスエットイオンウォーター900ml
by カエレバ

 

「アクエリアスゼロ」

アクエリアス ゼロ 2L PET
by カエレバ

 

「経口保水液OS-1」

オーエスワン 丸ペット(280ml*24本入)
by カエレバ

この辺りが一般的に市販されている商品では良く見るものになりますね。

 

まあ個人的には、以前の記事でも書いてますように、よほど炎天下で長時間活動される方や激しい運動をする人以外は普通の水でも良い気がするんですけどね。この辺は食習慣などの個人差もあるんで、ハッキリと断言できないんですが・・・。

 

今回、書いてきましたスポーツドリンクの使い分けは参考までに覚えておいて頂ければと思う次第です。

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