こんにちは。
ボディメイクにおいて強力な味方である鶏肉、特に低カロリーで高タンパクな鶏のむね肉は多くのダイエッターやボディビルダー達に愛されている食材であります。ところが肉に付いてくる鶏皮は何かと嫌われがち。私自身も親に「食べ物を粗末にするな」と言われて育ったもんで、忍びない思いをしつつも自宅で鶏肉を調理する際は泣く泣く鶏皮を捨てる事もしばしば。
今回は、そんな鶏皮に栄養的なメリットはあるのか?についてのお話。
そもそもなぜ、ダイエットなんかにおいて鶏皮が悪者にされがちなのかと言うと、圧倒的な理由はその脂質の量。鶏むね肉と鶏モモ肉では微妙に栄養価が違うものの、どちらも100gあたり50g前後の脂質が含まれる、超高脂質食材なんですね。
脂質は1gあたり9kcalなんで、100gの鶏皮は脂質(50g)のカロリーだけで約450kcalにもなり、鶏皮全体でトータルすると約490kcalにもなる超高カロリー食材です。焼き鳥屋さんの鶏皮串が1本30gくらいらしいので、3本ちょっと食べると500kcalも摂取する事になってしまいます。
そんなわけで大変な高カロリー食材で悪者になりがちな鶏皮なんですが、私は鶏皮の味や食感は結構好きでして、友人と食事に行った際にはたまにちょっと食べる事はありますんで、鶏皮の良い面もちょっと見ていこうと思います。
まず鶏皮に含まれる栄養素の中で、脂質の次に多いのが「ビタミンK」と呼ばれる栄養素。骨の健康なんかに重要な栄養素で、鶏皮100gあたり110mgほど含まれるのですが、こちらは残念ながら色んな食品に入っていますので、よほどの偏食家でなければ、鶏皮からわざわざ摂取しなくともまず不足することはないでしょう。
次がビタミンA。目の健康維持なんかに重要な栄養素ですね。こちらは100gあたり120㎍入っております。レバーやウナギ、ニンジンや葉野菜なんかに含まれまして、野菜嫌いの方はもしかしたら不足するかもしれません。とはいえ、仮に鶏皮で1日に必要なビタミンAを摂ろうと思ったら400gくらい食べなきゃならないんで、多大な期待はできないとこですね。
そしてコラーゲン。鶏皮のタンパク質はほぼコラーゲンって言われてまして、これは栄養素の摂取減として期待しても良いかなと思います。コラーゲンは一度に大体5g以上摂取すると肌に良い効果が得られるって言われてまして、鶏皮50gくらい食べればクリアなんでこれはわりと現実的なメリットではないでしょうか。
ちなみに「コラーゲンを摂取しても体内で分解されてアミノ酸になるから意味ないよ」って説もあるんですが、それに関しては以前の記事で書いてますんで気になる方は参照頂ければ。
そして最後にナイアシン。鶏皮100gあたり7g弱ほど含まれます。エネルギーの代謝をスムーズにしたり、メンタルの安定にも重要な栄養素です。このナイアシン、不足する事はあまりないんですが、お酒を飲むと体内で大量に消費されるんですね。「日常的にアルコール摂取する人はナイアシン不足だ!」なんて言われたりするくらいなので、お酒を飲む人にとっては重要な栄養素です。そう考えるとお酒のつまみに鶏皮ってのは実は理にかなってたりしますね。
そんなわけで鶏皮の栄養的に良いところを探して書いてみたんですが、いかんせんカロリーの高さのわりにメリットも少なめなのは否めないんで、皆さんも鶏皮とは上手く付き合って頂けたらと思います。私は引き続き、付き合いの外食でたまに食べる程度にとどめようかと。鶏皮、好きなんですけどねえ。
スポンサーリンク