abneyのカラダマガジン

フィットネスインストラクター油田 豪(あぶた ごう)がダイエットや健康について語っていきます。

ダイエット後のリバウンドはなぜ起きるのか


こんにちは。

 

近年ではボディメイクに対する意識が高い人が増えて、みなさん知識をつけられていますし、ボディメイクの指導者なんかにとっては、わりと基本中の基本みたいなお話なんですが、チラッと書いたことはあったものの1つのテーマとして取り上げた事はなかったなあ・・・と思い、今さらながら今回は「ダイエット後にリバウンドがなぜ起きるか」のお話。

 

まずダイエットの基本って言うのは摂取カロリー<消費カロリーにすることです。これはもう、基本中の基本、消費カロリーが摂取カロリーを上回らない限りは体脂肪が減る事は生理学的に絶対にありえません。マッサージをしようが、岩盤浴に入ろうが、体脂肪は減りません。(リラクゼーションとしてのマッサージや爽快感を得るための岩盤浴を否定するつもりはありませんが、体脂肪は減りません。)

 

さて、そこでみなさんは痩せるために消費カロリーを増やすための運動や、摂取カロリーを減らすための食事管理をしますね。人間の消費カロリーは基礎代謝、活動代謝、食事誘発性熱産生(DIT)の3つの合計で決まります。今回は話をシンプルにするためにDITは考えずに話を進めていきます「DITって何?」って方は以前の記事を参照頂ければ。

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というわけで、人間が何もしなくても消費するカロリーである基礎代謝と運動や日常生活において身体を動かすことによる消費カロリーである活動代謝。この2つをなるべく高くして、摂取カロリーを上回らせることで身体は脂肪を燃やしていきます。

 

ところが、皮肉なことに消費カロリーってのはなかなか一気には増えないもんで、手っ取り早く痩せるには摂取カロリーを減らすのが近道なんですね。

 

そこで食べる量を減らし、体重が減り、目標の数値となったとしましょう。

 

ここからが問題でして、活動代謝の消費カロリーってのは基礎代謝に比例するんですね。基礎代謝の高い人は活動代謝の消費カロリーも多く、基礎代謝の低い人は活動代謝による消費カロリーも少なくなります。

 

そして、基礎代謝ってのは体重に比例します。厳密には筋肉を始めとする体脂肪以外の器官の重量である除脂肪体重に比例するんですが、ほぼほぼ体重に比例すると考えてもらって結構です。

 

つまりは、ダイエットをして体重が減る事によって、基礎代謝と活動代謝の合計である消費カロリーが減ってしまうんですね。そして、消費カロリーが減っているのにダイエットが終了したと喜んで、ダイエット前の食事量に戻すと・・・。

 

大まかにはですが、これがリバウンドの原理です。

 

さて、ここで話が終わってしまうのもみなさんは歯切れが悪いと思いますんで、わりと基本的な事で恐縮ながら、リバウンドを極力防ぐ方法も最後に書いておきます。

 

①筋トレ!

前述の通り、基礎代謝は除脂肪体重に比例しますんで、筋肉をなるべくつけた状態でいる事で高く保てます。また、筋トレによって自律神経(交感神経)や内分泌系(ホルモン分泌など)も活発になるため、消費カロリーはさらに増えやすくなります。

 

②栄養、特にタンパク質をしっかり摂る!

これは過去にも何度か書いてるんですが、タンパク質をしっかり摂ることで筋肉はつきやすく、またダイエット時に筋肉量の低下はしにくくなります。また、それ以外の栄養素も基礎代謝を高く保つために必要なものがたくさんありますので、栄養価の高い食事を摂るようにしましょう。

 

基本的にはお菓子やジャンクフード、揚げ物などの脂っこいものをなるべく避けるようにして、鶏肉(できれば皮なし)や魚などと野菜、適度な炭水化物を摂るように心がけるのが良いですね。

 

月並みな結論で恐縮ですが、ダイエットにおいてはこういう当たり前の事が大事であったりします。

 

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