こんにちは。
よく「レモン◯個分のビタミンC」なんて売り文句の商品を見かけますが、実際のところどうなんだろうかと思う次第です。そんわけで今回はビタミンCの話。
ビタミンCの発見に関してはちょっとした逸話が有りまして、15~17世紀の大航海時代、長い航海の間、船乗り達の間で、血管がもろくなって出血を起こす「壊血病」という病気が流行りまして、当時の船乗りたちは野菜や果物の摂取量が極端に少なかったそうですが、なんかレモンとかオレンジとかを壊血病の人に食べさせてみたら症状が良くなったっていうところからビタミンCが発見され、研究されてきたそうです。
ビタミンCの働きとしましては、骨や腱などを結合するコラーゲンの生成(コラーゲンが生成されなくなると血管がもろくなり壊血病になる)、メラニン色素の生成を抑え、日焼けを防ぐ、ストレスを軽減する、ミネラルの吸収を促進する、抗酸化作用、など、多岐に渡ります。
「美肌にはビタミンC」なんて言われますが、これはビタミンCがコラーゲンの生成や日焼けを防ぐ働きを持つから言われ始めた事だと思います。もちろん美肌目的でビタミンCを摂取するのも良いかと。
そんな様々な働きをするビタミンCなんですが、すさまじく消費しやすく、ストレスや激しい運動、アルコールや喫煙などによって大量に消費してしまいます。
厚生労働省が推奨するビタミンCの摂取量は1日あたり100mgですが、上記のようにビタミンCはすごく消費しやすい栄養素なので、1日あたり100mgくらいではちょっと心もとないかと思います。
実際、ビタミンCは一度に100mgくらい摂取すると、大体1.5時間~2.5時間ほどで血中濃度がピークになると言われているのですが、その後、6時間位で摂取前の血中濃度に戻ると言われています。
そのため、血中ビタミンC濃度を高い状態に保とうと思ったら、7.5~8.5時間ごと(血中濃度が下がり切る前に摂取したいので、できれば6時間ごと)に100mg以上摂取したいところ、6時間毎に摂取するとして1日換算だと400mgですね。
ただし、ビタミンCは残念なことに1度に摂取しても余分な量は体外に排出されてしまうので、マメに摂取するのが大事です。
ちなみにビタミンCを含む主な食品と含有量は以下の通り。
・レモン・・・・・・50mg
・イチゴ・・・・・・62mg
・キウイ・・・・・・69mg
・白菜・・・・・・・19mg
・キャベツ・・・・・41mg
・ピーマン・・・・・76mg
・ブロッコリー・・・120mg
・かぼちゃ・・・・・43mg
(各100gあたり)
こうして見ると、ブロッコリーはかなり優秀ですね。白菜はちょっと残念な感じ。レモンは悪くはないですが、言うほどビタミンCを含まない感じです。レモン1個は大体120gくらいで、皮や種を除いた可食部は110g位と言われているので、1個換算だと55mgくらいでしょうか。
そんなわけで、ビタミンCはブロッコリーを意識して食べると摂取しやすいのではないかと思います。「美肌にはブロッコリー」くらいの感覚でも良いのではないかと(笑)ちなみに私自身も毎日と言っていいほど頻繁に食べております。
ビタミンCに関してはまた書きますね。
では。
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