abneyのカラダマガジン

フィットネスインストラクター油田 豪(あぶた ごう)がダイエットや健康について語っていきます。

血液クレンジングについてドラクエに例えつつ書いていきます。

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こんにちは。

 

SNSなんかで血液クレンジングなる美容法というか、健康法が話題になってましたね。今回はそのお話を。

 

「そもそも血液クレンジングって何?」って方のためにサラッと書いておくと、「採血した血液に医療用オゾンを混ぜてキレイにして、点滴で体内に戻す」施術です。採血した時点で黒っぽい血液が、オゾンを混ぜると鮮やかな赤色になるのでキレイになったんだそうです。

 

とりあえず個人的にはツッコミどころしかないんですが解説していきます。

 

まず血液ってのは心臓が送り出し、動脈を通って全身に酸素を運びます。そして全身に酸素を供給する代わりに二酸化炭素を受け取り、静脈を通って心臓へ戻ってきます。

 

ドラクエで例えると、王様(心臓)が勇者(血液)を冒険に送り出して、フィールドを冒険しモンスターを倒し(全身に酸素を供給)、HPやMPが減少(二酸化炭素を受け取る)して王様の所へ戻ってきてセーブするという流れです。

 

心臓へ戻ってきた血液は肺静脈を通って肺に送られ、肺でガス交換され、二酸化炭素を切り離し、酸素を受け取って心臓へ送られ、また心臓から動脈を通って全身へ向かうという流れです。

 

ドラクエで例えると、王様のところでセーブしたけども、HPとMPを回復していなかったので宿屋(肺)で回復(ガス交換)して再び王様の所でセーブして冒険へ向かうという流れです(笑)

 

さて、血液クレンジングの話に戻ります。採血をする際は基本的に静脈から採るんですが、前述のように静脈ってのは酸素を供給し終わって、二酸化炭素を含む血液が流れます。そして血液は二酸化炭素を含むと黒っぽくなります。静脈から採血した血液が黒っぽいってのはごく自然なことなんです。

 

逆に肺でガス交換され、酸素を充分に含んだ血液は鮮やかな赤色になります。血液は酸素と結びつくと鮮やかな赤色になるんですね。そして、オゾンってのはざっくり言うと酸素で出来てますんで、静脈から採血した黒っぽい血液に酸素で出来たオゾンを混ぜたらそりゃ赤くなるよねって話です。

 

そんなわけでわざわざ採血して血液にわざわざオゾンを混ぜて赤くする必要はないですね。肺でガス交換されれば血液は赤くなりますし。ドラクエで例えるなら宿屋に止まる直前に薬草を使うようなものです。

 

まあそれだけなら薬草がムダになるだけですが、医療用とはいえ異物を採血した血液に混ぜて再び体内に戻すってのは結構なリスクだったりします。「使った薬草が呪われていた」というような本来ドラクエではありえない可能性もゼロではないわけです。高いお金を払ってお金を払って血液クレンジングを受ける意味は微妙ですね。

 

さて、血液の色はともかく、血液はキレイな方が良いんじゃないの?って思う方もいるかもしれませんが、人間は腎臓が正常には働いていれば、腎臓が自然と血液をキレイにしてくれます。

 

以前から書いていますが、腎臓の働きは食物繊維の摂取量と相関しますので、シンプルに考えるなら、血液をキレイにしたければ食物繊維の摂取量を増やすだけで良かったりするんですよねえ・・・。

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余談ですが、「薬草が呪われていた」ってゲームで起こるイベントとしては面白いんじゃないかと思うんで、スクエニさんは採用していただけないですかね(笑) 

 

では。

 

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