こんにちは。
運動前のウォーミングアップにはストレッチってのがわりと昔から定番ではありますが、近年では「むしろストレッチをしない方が良いんじゃない?」って見解も出てきております。今日はそのお話。
主に筋トレにおけるお話なんですが、ストレッチをすると筋トレの運動回数が減ってしまう事がわかってきてます。例えばスクワットなんかでバーベルを担いで10回ギリギリできる重さのはずなのに、筋トレ前にストレッチをする事で7~8回程度しかできなくなってしまうという事ですね。
これにはいくつか原因がありまして、まずは筋肉の繊維の問題。筋肉ってのは細い繊維が何本も集まってできているんですが、筋トレなどで筋肉が動く時、1本1本が意思を持ってるかのように動くのではなく、複数の筋繊維がチームのようにまとまって、神経からの命令によって動きます。筋トレの前にストレッチをすると筋トレに参加するチームが減ってしまい、1回1回で出せる力が減ってしまい、結果的に行う回数が少なくなってしまうという流れです。
次に、筋肉の「粘り」の問題。筋肉は伸びたらゴムの様に縮ませる事も出来る性質を持っているんですが、ストレッチをすると、この伸び縮みが出来る性質が弱まってしまい、筋力も低下してしまいます。
3つ目に血流の問題。ストレッチをすると筋肉内の血流は一時的に滞り、筋肉が貧血のような状態になってしまいます。この状態で筋トレをすると筋肉内の疲労物質が除去されにくく、疲れやすくなります。結果、運動回数も減ってしまうという事ですね。
そんなわけで運動前、とりわけ筋トレ前のストレッチは近年ではあまり推奨されなくなってきております。ただし、運動前のウォーミングアップ自体はケガの予防のためにとても重要。ストレッチならそれほどスペースも取らないので実際問題ストレッチが役に立つとしたら取り入れていきたいところ。
実は運動前のストレッチ問題に関してはとても簡単な解決策も提唱されておりまして、「1つの部位に対して伸ばす時間を30秒以内にする」事で運動のパフォーマンスに影響を与えず、ケガの予防にも役立つ事がわかってきています。
私自身も長年ストレッチを筋トレ前にやってきた身としてはストレッチをやめるのはかなり抵抗がありましたんでありがたい話です。
というわけで、筋トレ前のストレッチは1部位につき30秒以内に!伸ばし過ぎは逆効果ですので、筋トレ前にストレッチを取り入れている皆様は参考にして頂ければ。
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