abneyのカラダマガジン

フィットネスインストラクター油田 豪(あぶた ごう)がダイエットや健康について語っていきます。

コーヒーフレッシュは身体に悪いのか問題

f:id:abney:20201128153849j:plain

こんにちは。

 

私自身はブラック派なんですが、コーヒーにミルク代わりにコーヒーフレッシュ、小さなプラスチックに入った白い液体のアレですね。アレを入れて飲む方も多いと思います。今回は、果たしてアレが健康に良いのか悪いのかというお話。

 

コーヒーフレッシュについて詳しくご存知ない方のために書いておきますと、アレは植物油脂に水と添加物を加えてなめらかさを出したもの。ミルクやクリームだと思っている方も多いかもですが、実際にはどちらでもなく、いわば「ミルク風味の油」です。

 

このコーヒーフレッシュ、様々な添加物を使用しているため、「健康にめちゃくちゃ悪いんじゃないか」という説もありますが、実際のところはどうでしょうか。

 

コーヒーフレッシュが身体に悪いと言われる所以は、中でも2つの原材料にありまして、それは「ショ糖脂肪酸エステル」と「トランス脂肪酸」。この2つに焦点を当てて解説していこうと思います。

 

まずショ糖脂肪酸エステル。こちらは水と油という、本来なら混ざり合う事のない物質を混ぜ合わせるための「乳化剤」として使われます。

 

一節では

 

・肝臓への悪影響

・発がんリスク

・胎児への発育阻害

 

があると言われております。

 

しかし、上記の健康リスクについて、エビデンスの信頼性の高い研究なんかは見つからないんですよ。FAO/WHO合同食品添加物会議(JECFA)って国際機関でも「ショ糖脂肪酸エステルは安全!」と評価されています。

 

 

そしてもう一方のトランス脂肪酸。

 

こちらは、牛肉や牛乳などにもわずかに含まれていますが、主には植物性油脂の加工品に多く含まれ、肥満や炎症、糖尿病の原因になるリスクを含む物質です。こちらはショ糖脂肪酸エステルと違い、健康を害するリスクが高いってエビデンスが結構ありまして、なるべく摂取しないように心がけた方が良い成分なのは間違いなさそうです。

 

しかし、トランス脂肪酸を養護するわけではないのですが、ここで考えたいのがコーヒーフレッシュの使用量。

 

コーヒーフレッシュを大量にぶち込んだコーヒーを毎日何杯も飲むのであれば、トランス脂肪酸が原因の健康被害も起こり得ると思いますが、大抵の製品で想定されているコーヒーフレッシュの使用量はごくわずか。コーヒーフレッシュの容器を思い出して頂けばわかると思いますが、1個の容器はとても小さく、それに含まれるトランス脂肪酸の量もわずか0.05g程だそうです。

 

農林水産省によって、トランス脂肪酸の摂取量は1日の摂取エネルギーの1%以内に抑えましょうといった主旨の勧告が出ておりますが、これは重量にして大体2gほど。コーヒーフレッシュだけでは到底、届かない量です。

www.maff.go.jp

そんなわけで、コーヒーフレッシュは毎日大量に摂取するのでなければ、健康にはそれほど影響は無さそう。実際のところ、一般的な飲食店や惣菜屋の揚げ物や市販の菓子パンなんかで摂取する油の方がトランス脂肪酸を多く含んでると思いますんで、コーヒーフレッシュよりもそちらを見直す方が優先順位は高いんじゃないかと。

 

とはいえ、コーヒーフレッシュもトランス脂肪酸を含んでいるのは事実ですし、他の食品とのトータルの摂取量も考えるとガッツリ健康に気を遣うなら避けるのがベターとも言えましょう。「コーヒーフレッシュの味が大好きで飲んでる」わけでなければ、牛乳などで代用したりするのが良いのではないでしょうか。

 

スポンサーリンク