abneyのカラダマガジン

フィットネスインストラクター油田 豪(あぶた ごう)がダイエットや健康について語っていきます。

サラダ油はオリーブオイルに替えろ!な話。

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こんにちは。

 

前回に引き続き「脂肪酸」について。今回は「どんな油を摂ったらいいのか?」ってお話です。前回の話は下記のリンクから。読まずに今回の話を読んでも多分大丈夫です。

 

www.abney.fit

 

脂肪酸のオメガ3系、6系、9系に関しては前回の記事で書きましたが、この3つのうち、オメガ9系は人間の体内で作る事が出来る「必須脂肪酸」と言い、残りのオメガ3系、オメガ6系は体内で作る事ができない「非必須脂肪酸」と言います。

 

世間的にはオメガ3系は健康に良い、オメガ6系は健康に悪いなんて言われていますが、必ずしもオメガ6系脂肪酸が悪いという事はなく、大事なのは、この2つのバランスになります。

 

この2つの脂肪酸のうち、オメガ6系が過剰になると体内の炎症が進み、老化が加速したり、様々な病気のリスクが高くなったりしてしまいます。なお、よほど特殊な食生活をしない限り、オメガ3系が過剰になる事はなく、基本的にはオメガ6系を摂りすぎないような注意が必要です。

 

ちなみに厚生労働省が推奨する脂肪酸のバランスはオメガ3:オメガ6の割合が1:4(日本脂質栄養学会によればベストは1:2)とされていますが、現代人は1:10くらいの割合でオメガ6系を過剰にしていると言われています。特に、外食やコンビニ弁当などの食事が多い人はオメガ6系が過剰になる傾向にあります。

 

そこで普段の食生活で意識したい事は、オメガ3系の摂取を増やし、オメガ6系を減らす事で、摂取する脂肪酸のバランスを整えること。

 

前回の記事で書きましたように、オメガ3系が含まれるのは魚やクルミ、亜麻仁油やエゴマ油です。この辺の摂取量を増やし、オメガ6系が多い代表格である、サラダ油などの摂取量を減らすのが具体策としては良いでしょう。

 

また、前回の記事でも書きましたように、オメガ3系は加熱により酸化しやすいため、加熱には向きません。加熱調理をする場合はオメガ9系を多く含むオリーブオイルを使うのがオススメです。

 

前述の通り、人間はオメガ9系を体内で作る事が出来るため、積極的に摂取する必要はないのですが、調理用の油をサラダ油からオリーブオイルに切り替える事で必然的にオメガ6系の摂取量は減り、脂肪酸のバランスは整いやすくなっていきます。

 

そんなわけで、油は含まれる脂肪酸によって性質が変わり、身体への影響も変わるのですが、ここまで書きました通り、大事なのは脂肪酸を摂取する量の「バランス」です。

 

とはいえ、脂肪酸のバランスを綿密に計算して摂取するのも面倒なので(というか、厳密には不可能に近い)ので、魚を食べる機会を増やしてサラダ油をオリーブオイルに切り替えるくらいから始めてみるのが良いのではないでしょうか。

 

では。

 

 

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