abneyのカラダマガジン

フィットネスインストラクター油田 豪(あぶた ごう)がダイエットや健康について語っていきます。

老化と肥満を防ぐ!?短鎖脂肪酸がスゴい!!

こんにちは。

 

腸の働きってのはめちゃくちゃ重要でして、このブログでも何度か取り上げてますが、今回は腸で作り出されるすごい物質、「短鎖脂肪酸」について。

 

まず前置きですが、脂肪酸ってのは脂質、つまり「脂(油)」を構成する成分でして、分子の構造的に鎖が連なったような形をしております。この鎖が短いものを短鎖脂肪酸、長いものは長鎖脂肪酸、中間のものは中鎖脂肪酸と呼ばれております。

 

この短鎖脂肪酸ってのがすごい働きをたくさん持っておりまして、体内、特に腸の炎症を抑えたり、有害な菌の増殖を防ぎ、腸の蠕動運動を促して便秘の解消にも一役買ってくれます。

 

このブログでも何度か書いてきておりますように、炎症は老化の原因につながっていくため、炎症を抑えるってことはアンチエイジングの働きがあると考えて良いかと思われます。

 

また、近年ではこの短鎖脂肪酸、「余分なカロリーの吸収を抑えて体脂肪を貯めにくくしてくれるんじゃないの?」なんてこともわかってきています。こちらはまだ完全には解明されていないようですが、ダイエッター達には夢のような話ですね。

 

そんな素晴らしい働きをしてれる短鎖脂肪酸、ぜひとも活用していきたいところ。酢や乳製品などに短鎖脂肪酸は含まれております。

 

が、ここで注意したいのは、短鎖脂肪酸を上手く働かせようと思ったら酢や乳製品を摂ってもほとんど無意味ということ。

 

短鎖脂肪酸ってのは大腸に存在することで充分な働きをする物質なのですがの、人間が食べたものってのは、胃→小腸→大腸の順に運ばれていくものでして、食べ物から短鎖脂肪酸を摂取しても小腸で吸収されてしまい、大腸まで運ばれていきません。

 

なんとも残念なお話ですが、人間の身体ってのはすごいものでして、ある栄養素を摂ることで大腸で短鎖脂肪酸を作り出してくれます。大腸で作り出された短鎖脂肪酸は充分な働きをして前述の通り老化防止などの効果を発揮してくれるわけですね。

 

さて、その栄養素というのが食物繊維、とりわけ「水溶性の」食物繊維になります。

 

食事から摂取した水溶性食物繊維は胃や小腸で吸収されずに大腸まで運ばれ、大腸で腸内細菌が発酵させると短鎖脂肪酸が作られます。こうして短鎖脂肪酸が大腸で働き始めることが出来るわけです。

 

酢や乳製品はそれぞれ健康効果があるので、摂取する事自体は悪い事ではないものの、短鎖脂肪酸の働きを考える上では水溶性食物繊維を摂取するのが吉ということですな。この水溶性食物繊維、海藻類やイモ類、アボカドやコンニャク、キノコ、リンゴなどに含まれております。

 

「もうめんどくさいからサプリメントで摂らせろ!」って方は、以前このブログでもよく紹介しておりました「イヌリン」の粉末をオススメします。イヌリンは花粉症の症状対策にも有効ですんで、これからの時期にも良いサプリメントですね。

 

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