abneyのカラダマガジン

フィットネスインストラクター油田 豪(あぶた ごう)がダイエットや健康について語っていきます。

集中力を低下させ、睡眠の質まで落としてしまう冬場の罠!!

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こんにちは。

 

仕事柄というのもありますが、睡眠の質にはこだわっていまして、色々と調べていたら冬場は意外な原因が睡眠の質を低下させている事がわかりまして、今日はそのお話を。

 

結論から言いますと、冬場の睡眠の質の低下は室内の「二酸化炭素」。二酸化炭素濃度の高い部屋では睡眠の質が低下してしまうんだそうです。ただでさえ冬場は部屋を閉め切りやすい上に、暖房器具によって部屋の二酸化炭素濃度が上がりやすいんで、だいぶ睡眠の質に影響がありそうですね。

 

具体的には、デンマーク工科大学で実験が行われており、

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/ina.12254

16名の寮生に「換気をした部屋」と「換気をあまりしない部屋」でそれぞれ一週間寝てもらい、睡眠の質をチェックしたところ、換気をした部屋で寝たグループは入眠までの時間が早くなり、睡眠の質の向上も見られたそうです。(フローニンゲン睡眠質尺度という診断基準より判断)

 

この実験で面白いのは、単に睡眠の質だけでなく集中力が向上し、論理的思考テストの成績も良くなったというところ。「二酸化炭素うんぬんではなく睡眠の質が上がれば集中力や思考力が上がるのも当然なのでは?」と思ったりもしたのですが、他にこんな実験もありまして↓

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

こちらはオフィスワーカーを対象に、換気が良い部屋と悪い部屋の二酸化炭素濃度による日中のパフォーマンスへの影響を調べた実験。ざっくり言いますと、換気が良い部屋ではパフォーマンスの尺度である高次認知機能のスコアが高かったそうです。

 

そんなわけで換気をあまりしない部屋に居ると集中力は低下するわ睡眠の質が落ちるわで踏んだり蹴ったりな状況になりかねないので、冬場もマメに換気する事をオススメします。私自身、寒いのは苦手なんで換気もおっくうになりがちなんですが、頑張って換気しようと思います。

 

ちなみに、暖房器具別の二酸化炭素の排出量としては、電気ストーブが最も多く、続いて石油ストーブとガスストーブ、エアコンは最も排出量が少ないようです。電気ストーブを暖房器具として使われている方は特に換気をマメにしてみては。

 

 

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