こんにちは。
以前、卵は栄養価が高い上に炎症も抑えてアンチエイジング効果もありますよって記事を書きました。
スーパーフードと呼んでも差し支えのないくらいハイスペックな食品である卵ですが、実は食べ方によって、卵のスペックが充分に生かされなかったりします。
で、問題の食べ方なんですが、「生の卵白を食べない」事が一番のポイントだったりします。
卵白に含まれる主な栄養素としましてはタンパク質なんですが、タンパク質ってあまりにも加熱しすぎると変性してしまい、消化する際の胃への負担が大きくなってしまいます。
しかし、逆に生で卵白を食べると卵白に含まれる「アビジン」という成分が卵黄に含まれる「ビオチン」という栄養素の吸収を阻害してしまいます。
このビオチンという栄養素はビタミンの1種でして、主に皮膚や粘膜、爪や髪の毛などの健康に関わっています。また、メンタルとも関係がある栄養素で、不足するとうつ症状が出る可能性があったりなんかもします。
そんなビオチンですが、卵黄の他、レバーや魚介類、キノコやナッツ類などに含まれている上、腸内細菌によって人間の体内で合成されたりもしますので不足することはほとんどありません。
ただし、前述のように生の卵白を食べるとアビジンがビオチンの吸収を阻害してしまうため、生卵をたくさん食べたり、一度に食べる量が少なくとも、長期に渡って生卵を食べ続けるとビオチンは不足する可能性があります。
ビオチンが不足すると皮膚や髪、爪なんかに影響が出やすいんで、タイトルの通り、抜け毛のリスクなんかも出てくるわけですね。
かのシルベスター・スタローン主演の映画「ロッキー」では、主人公のロッキーが生卵を5個ほどコップに入れて一気飲みするシーンがありますが、そういう事を頻繁にやってるとビオチン不足になってハゲる可能性なんかも出てきます。ちなみに私自身はロッキーをきちんと観たことはないんですが(笑)
とはいえ、たまに生卵をちょっと食べたくらいで簡単にビオチンが不足するわけでもないので、毎日卵かけご飯を食べまくったり、ロッキーのマネをしたりしない限りは大丈夫かと思います。
もう一つ気をつけるとしたら、ビオチンは前述のように腸内細菌によって合成されるんですが、腸内環境が悪いと、合成量が少なくなる上に、食事から吸収できるビオチンの量も少なくなりますので、腸内環境には気をつけておきたいところですね。
腸内環境改善の入り口的なものは以前の記事に書いてありますので参照して頂ければ。
そんなわけで今回の話をまとめますと、
・卵は(というかタンパク質全般ですが)あまり加熱しすぎない
・卵白はあまり頻繁に生で食べない
・腸内環境は整えておく
一点目はビオチンの話とはあまり関係ありませんが、タンパク質の消化吸収の点から考えますと、加熱のしすぎにも気をつけたいところです。ゆで卵なら半熟くらいがオススメです。
では。
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