abneyのカラダマガジン

フィットネスインストラクター油田 豪(あぶた ごう)がダイエットや健康について語っていきます。

牛乳の健康効果と飲む上での注意点

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こんにちは。

 

少し前に牛乳は結局、健康に良いのかどうかって記事を書きまして、「積極的にガンガン飲むべきってほどではないけど、牛乳否定派の人達が言うほど健康に悪いわけではないよ」って結論だったわけなんですが、今回はもう少し牛乳のメリットと注意点を書いていこうかと。

 

 ちなみに前回の記事は下のリンクからどうぞ

www.abney.fit

 

さて前回もチラッとだけ書きましたが、牛乳の健康効果の一つとしまして、脳の老化を抑える働きがあったりします。

 

カンザス大学で行なわれた研究では、高齢者の脳をスキャンしたところ、普段から牛乳を飲む人ほど、脳内のグルタチオン濃度が高く、酸化ストレスが少ない事がわかったそうです。

academic.oup.com

グルタチオンってのは強力な抗酸化物質で、ざっくり言ってしまえば、コレが多いと老化をガッツリ抑制してくれます。ちなみにグルタチオンはホエイプロテインを飲んでる人も体内のグルタチオン濃度が高くなるので、牛乳が苦手な人はホエイプロテインを飲むのが良いかと。

 

また、牛乳には「酪酸」という成分が含まれておりまして、この酪酸には腸の炎症を抑えて腸内環境を良くしてくれる働きがあります。

 

他にも、まだ可能性レベルの話なんですが、牛乳には糖尿リスクを減らしたり、肥満の予防にもなるかもって研究がチラホラあったりしますんで、牛乳ってのはなんだかんだ有能なんじゃないかと思える次第です。

 

さて、そんな牛乳ですが、実は飲む上での注意点がありまして、まずは飲む量として前回の記事でも書きましたように、あまり牛乳をガンガン飲みまくってると今度は癌のリスクが上がってくる可能性がありますんで、1日にせいぜいコップ1~2杯程度に抑えておいた方が良いかと思います。

 

そして、意外かと思われますが、牛乳を選ぶときは、絶対に低脂肪乳や無脂肪乳を選ばないこと。牛乳の健康効果って実は乳脂肪分による働きが大きく、その脂肪分を取り除いた牛乳を飲むのは健康的なメリットを取り除くのに等しいことだと思います(タンパク質などは残りますが)。

 

なんとなくのイメージで低脂肪乳や無脂肪乳が健康に良さそうで、手にとってしまいがちですが、実は低脂肪乳や無脂肪乳は牛乳のデメリットだけが残ってしまった飲み物ということになりますね。1日あたり500mgの低脂肪ヨーグルト、もしくは低脂肪乳を摂取する女性は不妊率が劇的に高くなってしまったという研究もあるほどです。

※低脂肪でない乳製品はこのリスクを低下させる事も示唆されています。

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

そんなわけで、なんだかんだ牛乳は健康にもわりと良いんじゃないかというのが個人的見解です。ただし、「牛乳を飲むなら低脂肪や無脂肪でない牛乳を1日にコップ1~2杯程度」が鉄則ですね。

 

ちなみに前回も書きましたが、牛乳でないと絶対に得られない健康効果があるわけでもないので、体質に合わない方や味が嫌いな方が無理して飲むこともないと思います。

 

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