abneyのカラダマガジン

フィットネスインストラクター油田 豪(あぶた ごう)がダイエットや健康について語っていきます。

女性用プロテインとかいう謎商品

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こんにちは。

 

プロテインは筋肉を増やすアヤシイ物質みたいに思っている方がまだまだいるものの、昔に比べればプロテインのおかしなイメージは改善されてきたように思えます。

 

ダイエットしたい方、美意識の高い女性なんかも飲んでいる方が増えてきているように感じられますね。

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さて、プロテインに関してはホエイ(乳)だったり大豆だったり種類が色々あったりするんですが、謎なのが「女性用」というカテゴリーのプロテイン。

 

何度も書いてきてますようにプロテインはタンパク質のサプリメントでして、その必要量は基本的に「体格」によって決まります。必要最低ラインは1日に体重1kgあたり1g。こちらも以前から何度か書いていますが、1日に体重1kgあたり1.6gのタンパク質を摂取すると効率よく体脂肪が減ったなんて研究があります。

academic.oup.com

つまり「性別」によってタンパク質の必要量は基本的には変わらないわけです。まあ女性は比較的、男性より体重が軽い方が多いので、体重が軽い方はタンパク質の必要量は男性より少し減りますが、その辺は1回あたりの飲むプロテインの量でコントロールすれば良いかと。

 

また、女性用プロテインはソイ(大豆)プロテインが多い問題。以前も書きましたが、決してソイが悪いわけでなく、腹持ちが良いので無駄な間食を減らしたりすることが目的であればソイでも良いとは思いますが、タンパク質を体内で有効に利用するにはロイシンの多いホエイ(乳)の方がオススメです。

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そして、気になるのがイソフラボンの話。大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンの「エストロゲン」に構造が似ているため、イソフラボンを摂取すると体内でエストロゲンと同じ様な働きをするという説があります。

 

ちなみにエストロゲンは年齢とともに分泌量が低下し、エストロゲンが少なくなると肌が荒れたり、脳の働きが低下したりしますので、イソフラボンの摂取で働きがカバーできるなら気になるところ。

 

しかし、残念ながらこんな論文がありまして。

www.ncbi.nlm.nih.gov

結論を書きますと、女性がイソフラボンを摂取しても何の意味もなかったそうです。

 

であれば、前述のように腹持ちが良いという理由以外にソイプロテインを選ぶ理由はあまり無いかなー…というのが個人的な考えです。

 

プロテインはスタイルを良くしたい、肌や髪をキレイにしたいなんて目的の女性にも飲んで頂きたいものなので、女性用プロテインをまるっきり否定するつもりは無いんですが、いかんせん女性用と銘打って販売されているプロテインって、クオリティの割に価格が高いんですよ。必要以上に高価格の「女性用」をあえて選ぶメリットはそんなに無いと思いますね。

 

まあプロテインって屈強な男が鍛え抜いた身体を見せつけているようなパッケージのものが多かったりしますんで、オシャレなパッケージで「女性向け」とか書いてあるとそっちに手が伸びてしまう気持ちはわかりますが(笑)

 

では。

 

 

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