abneyのカラダマガジン

フィットネスインストラクター油田 豪(あぶた ごう)がダイエットや健康について語っていきます。

栄養ドリンクに頼るのは良くないよっていう話

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こんにちは。

 

コンビニやドラッグストアなどでには数多くの栄養ドリンクが並んでいますね。身体が疲れを感じた時なんかについつい手が伸びてしまいがちですが、果たしてこれらの商品がどれほど効果があるものなのか。今回はそんな話です。

 

いきなり結論から言ってしまいますが、身体が疲労した時に栄養ドリンク(レッ◯ブルなどのエナジードリンク含)に疲労回復効果を期待しない方が良いかと思います。

 

「栄養ドリンクを飲んだら疲れが取れたよ!?」っていう方がいるかもしれませんが、それはおそらく、栄養ドリンクに含まれる砂糖とカフェインによるまやかしの可能性が高いです。

 

人間の疲労感は「血糖値」によって左右されることがあり、血糖値が低くなると人間は疲労感を感じやすく、逆に血糖値が高くなると疲労感を感じにくくなるなんて言われていたりします。

 

食事をした後、しばらくすると眠くなってくる事は多いと思います。食後の眠気に関してはまだ科学的には完全に解明されていないものの、身体が、食事をして一時的に上昇した血糖値を下げた事により起こるんじゃないかという説もあります。※消化のために内臓に血液が集中して脳に血液が回りにくくなるため、なんて説もありますが、この辺は研究による解明を待ちたいと思います。

 

話を戻しますが、ともかく人間は砂糖なんかを摂取して血糖値が上がると疲労感を感じにくくなります。そこへプラスしてカフェインを摂ることで身体が元気になったように錯覚するんですね。

 

カフェインには覚醒作用、興奮を感じる作用があるので、砂糖で血糖値が上がったところにカフェインがプラスされてシャキッとした感覚になるわけです。

 

ただ、残念なことに疲労そのものが回復したわけではなく、血糖値上昇にやカフェインの作用は数時間で切れるため、数時間後にはまた疲労感に襲われる事が予想されます。

 

例えば仕事で「今日のあと1~2時間だけ頑張りたい!!」なんて時には使っても良いかとは思いますが、根本的に疲労を回復するわけではないため、日々の睡眠なんかをしっかり取る事を心がける方が良いかと。

 

ちなみに栄養ドリンクの成分表示を見ると、砂糖やカフェイン以外にも色々と効きそうな成分が記載されていますが、どれも疲労回復に対して科学的根拠に乏しい成分だったりします。

 

また、栄養ドリンクの多くにはビタミンB群が含まれておりまして、ビタミンB群は確かに疲労回復には重要な成分かと思うんですが、食事で肉や魚などの動物性食品をしっかり摂ってさえいれば、あまり不足しない栄養素なので、あえて栄養ドリンクで摂取する意味は・・・っていうところです。

 

そんなわけで栄養ドリンクを延々ディスるような記事になってしまいましたが、昔ながらの「ファイトー!!」「いっぱあああああつ!!」っていう栄養ドリンクがありますね。

 

「あの栄養ドリンクが良いよ!」とまでは言いませんが、あのドリンクに配合されている「タウリン」という成分が実は良かったりします。タウリンに関してはまたの機会にあらためて書こうと思いますが、とりあえず、「どうしても栄養ドリンクに頼りたい」っていう方はタウリン配合のものを選ぶと良いかもしれません。

 

では。

 

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