こんにちは。
よく、「〇〇を食べると身体を冷やす」とか、「△△は身体を温める食材」なんてフレーズをよく聞きますが、食べる物を選ぶ時にそこまで意識をした方が良いの?っていう話です。
食材が身体を冷やすとか温めるとかっていう理論に関しましては、食材ごとに陰性と陽性とに分けられ、陰性の食材は身体を冷やし、陽性の食材は身体を温めるんだとかで、古代中国に起源があるそうです。(古代ギリシアという説もあり)
しかし、この「陰陽を食事に取り入れて体調を整えよう」っていう発信をされている方は結構いるものの、実は食材の陰とか陽とかっていうのは科学的根拠はないんですよね。なので、食材の陰陽を食事に取り入れるのはハッキリ言ってしまうと無意味かと思います。
ただ、陰陽説には科学的根拠はないものの、栄養学的に食べたものが体温に影響を与えるっていう事自体は事実としてありまして、実際に体調管理には役立つ部分もあると思いますので、その辺のガイドラインを今回はさらっと書いていきます。
・タンパク質は身体を温める
そもそもタンパク質に体温を上昇させる働きがあるのですが、タンパク質は消化がゆっくりで消化のために必要なエネルギー量も大きいので、これにより身体が熱を産生させて体温が上昇します。ダイエットのためには1日に体重1kgあたり1.6gのタンパク質を摂取することを以前から推奨しておりますが、冷え性なんかの方もタンパク質の摂取量を増やしてみると良いかもしれません。
・水分の多いものは身体を冷やす
水分の摂らなすぎは血流を悪くしたりして身体を冷やす可能性がありますが、基本的に人間の身体は水分を摂れば体温を低下させて冷えていきます。イメージ的に「冷え」は良くないと思う方もいるかもしれませんが、暑い季節や地域では、体温を上昇させすぎない事も健康管理には重要ですので、身体を冷やす食材も上手く取り入れて行きたいものです。
ちなみに陰陽説の理論なんかでもレタスやトマト、キュウリなんかは身体を冷やす野菜と言われていますが、それは陰性食品だからではなく単に水分量が多いから冷やすんじゃないの?って思ったりしております。
・辛いものは一時的に温めるが、最終的には冷える
辛いものを食べると一時的に体温が上昇し、身体が温まるのがわかると思いますが、長いスパンで体温を見ると、その後の発汗作用により元の体温よりも下がり、最終的に身体は冷えていきます。「夏はカレー」っていうのは実は正解だったという話ですね。
ざっと書くとこの位でしょうか、
個人的には前述しましたように、冷え性で悩む方なんかにはタンパク質の摂取量を増やしてみて欲しいなー・・・なんて思ってたりします。陽性食品だとか陰性食品だとかにこだわるよりよほど改善されるんじゃないかと。
では。
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