abneyのカラダマガジン

フィットネスインストラクター油田 豪(あぶた ごう)がダイエットや健康について語っていきます。

ダイエット効果を加速させる、当たり前のようで見落としがちな事

f:id:abney:20200102102227j:plain

こんにちは。

 

この記事を書いている今は新年の始まりですので、「今年こそダイエットを頑張ろう!」なんていう決意を持っている方もいるのではないでしょうか。今回は、当たり前の事だけどダイエットにすごく重要な「NEAT」の話をしていきますね。

 

まずNEATとは何なのかという話から。

 

NEATとは「Non-Exercise Activity Thermogenesis」の頭文字を取ったもので、日本語訳すると、「非運動性活動熱産生」です。どういう意味かというと、運動以外の日常生活、つまり通勤や通学、家事などで消費するカロリーの事です。

 

このNEAT、ダイエットする上では無視できないものでして、人間が一日のうちに消費するカロリーの約20%、多い方だと40%近くがNEATで消費するカロリーと言われています。「現代人に肥満が多いのはNEATが減少したからだ!!」なんて断言する専門家の方もいるほどです。NEATを高めていく事がダイエット効果を高めるために重要になってくるのがわかると思います。

 

では、具体的にそのNEATを高めていくにはどうしたら良いかを書いていきますが、難しく考える必要はありません。とにかく「日常生活の中で動く量を増やす」まずはこれが1つです。

 

よくある例なんかだと、近い距離であれば交通機関を使わずに歩いたり自転車で移動する。エスカレーターやエレベーターを使わず階段を使う。家事は率先して行なう。徹底するなら、歯磨きや電話などをする時は歩き回りながらする。などですね。

 

あとは、人間っていうのは座っている時よりも立っている時のほうが身体を支える筋肉が働いて微妙に消費カロリーが向上します。電車やバスに乗る時はなるべく立つようにするのも良いですね。私などは自宅で読書する時は立って読んでたりします(笑)

 

とにかくNEATってのは小さな行動の積み重ねがポイントになってきますので、一度に多大なカロリー消費を狙うのではなく、コツコツと小さな消費を積み重ねていく事を意識することが重要です。

 

そしてもう1つ。「筋トレをして筋肉を増やす」これも結構、キーポイントになってきます。人間は、筋肉量が増えると基礎代謝量が増えて消費カロリーが上がるという事は以前の記事でも書きました通り。

www.abney.fit

そして、NEATは基礎代謝に比例しまして、活動量が低い人でNEATはおおよそ基礎代謝の0.2倍ほど、アクティブに動く人なら基礎代謝の0.55倍と言われています。

 

前述した記事で筋肉が1kg増えると基礎代謝は50kcalほど上昇すると書きましたが、アクティブに動く人ならさらに0.55倍、30kcal近く消費カロリーが増える計算になります。基礎代謝と合わせて、1日に消費するカロリーは80kcalが増えるわけですね。

 

これ、結構スゴいことでして、運動以外の1日のカロリー消費が80kcal増えると9日で720kcal。90日、つまり3ヶ月ほどで7200kcalのカロリー消費が増える計算になります。

 

人間の体脂肪を1kg減らすのに必要なカロリー消費が7200kcalと言われていますので、筋肉量を1kg増やしてNEATを増やすだけで3ヶ月で1kg分、ダイエット効果に差が出るわけです。

 

活動量が低い人の例も見てみましょう。筋肉量1kgアップで増えるNEATは10kcalほど、基礎代謝と合わせて60kcalアップ。3ヶ月で5400kcalのカロリー消費量がアップします。体脂肪にしてマイナス0.75kg。これもなかなか良い数字ではあると思いますが、基礎代謝量が増えてもNEATを意識するかどうかで3ヶ月あたり0.25kgほどダイエット効果に差が出るわけですね。

 

忘れている方がいるかもしれないので念の為に書いておきますが、これは運動やカロリー管理「以外」のダイエット効果の話です。つまり、メインとして運動やカロリー管理をして体脂肪を落としたところに、ここまで書いてきたNEAT(+基礎代謝量アップ)の効果が加わってくるわけです。

 

もちろん、ダイエットする上ではNEAT以外の運動や日々の食事によるカロリー管理がメインになってきますので、優先度はそちらが高いですが、NEATを意識する事でダイエット効果はさらに加速しますので、今年は「NEATを高める事」を意識して過ごしてはいかがでしょう。

 

では。

 

 

スポンサーリンク