abneyのカラダマガジン

フィットネスインストラクター油田 豪(あぶた ごう)がダイエットや健康について語っていきます。

セルライトの真実

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こんにちは。

 

今日は「セルライト」に関して。

 

ご存じの方も多いかもしれませんが、セルライトとは、何らかの原因で脂肪細胞が内側から突き出て皮膚の表面に凹凸が現れた状態のこと。部位としては二の腕や太もも、お尻あたりに出来やすく、比較的、女性の皮膚に出来ることが多く、男性に起こる事は少ないようです。気になる方は画像検索して頂ければたくさん出てきますんで、ここでは画像は貼らないでおきます。

 

さて、よくセルライトはリンパの流れが悪くなって出来るだとか、老廃物が脂肪に溜まった状態だとか言われたりするんですが、これはハッキリ言って大間違い。セルライトは脂肪の細胞同士を結合している結合組織に歪みが生じ、皮膚に向かって突き出るような状態になって出来るものでして、悲しい事に遺伝なんかの要素が大きく、リンパの流れだとか老廃物だとかは基本的に関係ありません。

 

ちなみに「老化現象の1つ」なんて説もありますが、老化すると皮膚が薄くなり、内部から突き出てくる脂肪細胞が目立ちやすくなりますんで、確かに加齢とともにセルライトが見えやすくはなるんですが、セルライトの原因そのものと加齢はあまり関係ないようです。

 

そして残念なことに、現時点ではセルライトの完璧な対策はないと言われております。エステサロンなんかではセルライト対策として様々な施術が行われていますが、個人的な印象として、効果はかなりアヤシイのではないかと感じるところ。「揉んでつぶせ」みたいな解決策を語る人もいますが、脂肪細胞を包む結合組織が歪んだような状態になっているのがセルライトなのに、揉んだらむしろ悪化するんじゃないかなー・・・とか思う次第です。

 

そもそもセルライトという言葉自体が、エステサロンの経営者が作り出した造語で、生理学的にはまったくもって正常な状態であります。前述の通りリンパの流れが悪くなったり、老廃物が脂肪細胞に溜まってセルライトが出来るってことはありません。健康に悪影響を及ぼしたり脂肪が燃えにくくなったりなんてことは無いのでご安心を。

 

とはいえ、見た目として良くないと感じる方もいるかと思いますので、オススメできるセルライト対策をご紹介。

 

1つ目は、「筋トレや食事管理で体脂肪率を少なめに保つ」こと。

何度も書いていますがセルライトの原因は脂肪細胞の結合組織の問題。なので体脂肪の量とセルライトは基本的に関係はなく、厳密にはこの方法でセルライトそのものが治ったりはしません。しかし、脂肪細胞が皮膚を押し上げて凹凸が現れるので、体脂肪率を低めに保つことでセルライトが目立ちにくくなる事はあるようです。

 

そして2つ目が、「ポリフェノール」の摂取。

これが現時点では最も有効なセルライト対策ではないかと言われています。ポリフェノールが脂肪の結合組織のダメージをやわらげて、皮膚に突き出しにくくなるようです。野菜を多く摂る生活を心がけると良いですが、特に意識して摂りたい方はブルーベリーやコーヒー、カカオ含有量の多いチョコレートなどをプラスすると良いかと。

 

そんなわけでセルライトに関しては誤った情報がたくさん氾濫していますが、どうしても気になる方は上記の対策を心がけて頂くのがオススメです。

 

では。

 

 

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