abneyのカラダマガジン

フィットネスインストラクター油田 豪(あぶた ごう)がダイエットや健康について語っていきます。

集中力とパフォーマンスを最大限に発揮するシングルタスク

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こんにちは。

 

以前、「マルチタスクは脳に負担をかけて疲労の原因になるよ!」って話を少しだけ書きましたが、そもそも人間の脳は同時に複数の事に集中できないため、1つ1つの事を順番にこなして行く方が、結果的には集中力を発揮して効率よく物事が進みます。今回はそんなお話です。

 

さて、前述の通り人間の脳は同時に複数の事に集中できないようにできているのですが、何か2つ以上の作業を同時に行なおうとする時、例えば「資格試験のための勉強をしつつ、ビジネスのアイディアを出そうとする。」なんて時には、脳の前頭前野という、考えたり記憶したりする部分の取り合いが起こっています。

 

この時、前頭前野は同時進行している作業に対して、勉強50%、アイディアの創造50%といったように集中力を振り分けているわけではなく、勉強!アイディア!勉強!アイディア!瞬時に集中する対象を切り替える作業を繰り返しています。この切り替えの度に対象のタスクに対して100%の集中ができるなら問題ないんですが、このタスクの切り替えをするごとに対象に対する集中力は低下していくようです。

 

さらに、マルチタスクを行なっているに際には、当ブログでは何度か書いております「コルチゾール(別名ストレスホルモン)」の分泌が促進されストレスが生じ、脳の神経細胞は萎縮し、問題解決能力や自己コントロール能力が低くなっていくなんて言われています。マルチタスクを行なう事で脳のパフォーマンスも低下するという事ですね。

 

さて、そんなわけで集中力や脳のパフォーマンスを充分に発揮しようと思ったら、複数の物事を同時進行しようとせず、1つ1つ順番に終わらせる「シングルタスク」がオススメです。

 

例えば前述した例であれば、「テキストの練習問題を集中して5ページ終わせてからビジネスのアイディアを考える時間を30分取ろう」などの1つのタスクに区切りを付けてから次のタスクに移るのが良いということですね。

 

とはいえ、何をしていても雑念が入って集中は妨げられるもの。そんな時には「パーキングロット」というテクニックがオススメ。

 

パーキングロットとは「駐車場」という意味なのですが、雑念として浮かんできた心配事や新たにやるべきタスクなどは、一度、メモ用紙などに書き留めておき「これについては後で考えよう」と「置いておく」テクニックです。

 

例えば、集中して勉強をしている最中に「そういえば友人の結婚式のスピーチも頼まれていたな・・・」なんて雑念が浮かんできたらメモ用紙に「17時からの空き時間にスピーチを考える」等と、とりあえず書いておき、集中の対象を勉強に戻すといったやり方です。私自身もよく使っているテクニックですが、メモを取るほんの少しの手間だけで集中の対象を元に戻せますので、これはなかなかオススメです。

 

ちなみにパーキングロットで使うメモはスマホのメモ機能でも良いかと思いますが、スマホ自体が集中を妨げやすいので、何か集中した作業を行なう時にはスマホの電源をオフにして紙のメモ帳なんかを用意した方がベターではないかと思います。

 

そんなわけで、忙しくてやる事が山積みだと同時進行で一気に終わらせたい気持ちになるかとは思いますが、集中力とパフォーマンスを発揮して1つずつ終わらせていくのが結果としては最も早く片付くようです。

 

ちなみに今回の参考文献はコチラ↓

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デボラ・ザックさんの「シングルタスク 一点集中術」です。

 

では。

 

 

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