こんにちは。
お酒によるダメージは肝臓が受けるってイメージが強い人が多いと思いますが、先日の記事でも書きましたように、アルコールは腎臓や脳、筋肉と全身に対して影響していきます。
そこで本日はアルコールと脳のお話。
日本人はわりとお酒で身体を壊す場合は肝臓がダメになるケースがほとんどなんですが、欧米人なんかは肝臓のアルコール分解能力が高いため、肝臓のダメージを感じる前に脳の方に影響が出てしまう事なんかもあるそうです。
具体的には、アルコールを長期に渡って飲み続けると脳が萎縮して小さくなってしまう事が高い割合で起こると言われていまして、飲酒量が多くなるほど萎縮して小さくなるようです。
脳は萎縮すると記憶力や判断力が低下し、さらに進行すると「見当識障害」と言いまして時間や場所の感覚が薄れてきます。今日の日付や現在時刻がわからなくなったり、長年住んでいる自宅の近所で迷子になったりします。怖いですね。
そんなわけでアルコールの脳へのダメージは極力防いでいきたいところ。実はアルコールによる脳の萎縮は、アルコールをやめる事で改善するそうです。日常生活で物忘れが多くなってきたと感じる場合なんかはしばらく禁酒した方が良いかもしれません。
そして脳萎縮自体は怖い事なんですが、飲酒量の少ない人等、軽度の場合はきちんと対策をする事でわりと防ぐ事も出来ます。
その対策としては「ビタミンB1」を摂る事。
アルコールを代謝する際に身体は体内の色んな栄養素を消費するんですがビタミンB1もその1つ。ビタミンB1は脳の原動力であるブドウ糖をエネルギーに変えてくれる栄養素でして、これが足りなくなると脳の神経細胞はエネルギー不足になってしまうんですね。
この状態が長く続くと脳はダメージを受けて萎縮に繋がったり、「ウェルニッケ脳症」っていう意識障害なんかを引き起こす病気を発症してしまう事も。これを防ぐためにビタミンB1は超重要な栄養素なわけです。
結論は恒例みたいな感じで恐縮ですが、お酒をやめられたらベストなんですけど、そう簡単にやめられるものでもないと思いますんでビタミンB1で脳へのダメージは対策していきたいところですね。
ちなみにビタミンB1は豚肉や魚、ウナギ、大豆、卵黄、ニンニク、バナナなんかに入っています。
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